黄金の月の話

2003年6月18日
僕の情熱は今や

流したはずの涙より冷たくなってしまった

どんな人よりも巧く

自分のことを偽れる力を持ってしまった

大事な言葉を何度も言おうとして

吸い込む息は胸の途中で途絶えた

どんな言葉で君に伝えれればいい?

吐き出す声はいつも途中で途切れた・・・


知らない間に僕らは

真夏の午後を通り過ぎ闇を背負ってしまった

その薄明かりの中で

手探りだけで何もかも巧くやろうとしてきた

君の願いと僕の嘘を合わせて

六月の夜永遠を誓うキスをしよう

そして夜空に黄金の月を描こう

僕にできるだけの光を集めて

光を集めて・・・


僕の未来に光など無くても

誰かが僕のことをどこかで笑っていても

君の明日が醜く歪んでいても

僕らが二度と純粋を手に入れられなくても・・・


夜空に光る黄金の月など無くても・・・

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