負け犬のブルースの話

ある小学校での話。
ある男の子がいた、男の子には好きな女の子がいてその女の子は幼馴染と言うか家が近く、幼稚園も一緒だった。
ある時、その女の子が別の男の子にふざけて髪の毛を切られた。
女の子は、泣いた。
男の子は純粋な気持ちで謝れ的なことを言った。
さすがに別の男の子も雰囲気が気まずかったのだろう、素直に謝った。

何ヶ月か経ったバレンタインデー。
ある男の子は、友達の家で遊んでいた。
すると女の子とその友達がやってきた。
女の子は男の子にチョコレートを上げた。
しかし、男の子は恥ずかしくって素直に貰えなかった。
・・・結局、貰ったけど。

男の子も中学生になり、色々と意識をするようになった。
男の子は八方美人で女の子の友達は多かったが、その癖照れ屋で小心者だった。
女の子とは中学、塾も同じで、塾の帰りや学校の帰り都合があれば一緒に帰ることもあった。
しかし、女の子には好きな人がいた。
男の子もそのことは知っていた。

結局のところ、男の子の初恋は実らず、その幼馴染とは今も良い友達と言う、どこにでもあるようなどうでもいい話。